02 June

ドレスとはそういうものだ








ドレスとはそういうものだ







クローゼットの扉は開かれ
蝶番は あの計画のときのまま
両側で折りたたまれている

暖炉の上の蝋燭は
溶け出し 静かに消えていった

 闇は 光を噛み砕いてしまった

ハンガーに吊るされ
一度も柔らかな肌を包むことのない
運命に折りたたまれた 白い希望

 ファスナーは途中までしか引かれなかった

列車は街を出ることがない
雨が石ひとつひとつに一度ずつ降る
犬が通りの向こうから一瞥を射し
             雨の奥へ走り去る

玄関の明かりはつけたままだ
誰が来るわけではないのに...

吊るされたままそこにある

ドレスとは そういうものだ









※ uncady “The Dress You Never Wore” に触れて生まれた応答詩。
  歌詞の翻訳ではありません。