孤独であること
知人は多数いるし、電話番号の交換もしているから連絡は取れる。
だが、仕事以外で電話したことなどないし、一緒に飲みにいくこともない。何度か誘いはあったが何かしら理由を付けて断り続けると誰もそのうち誘わなくなる。
それで構わない。そんな孤独症を見かねた同僚に、仲間は何かあったときに助けてくれるよ。と言われたことがあるが「そうだよね、でも酒は飲めないし会話も苦手だし、家でやらなければならないことがたくさんあるので・・・」と笑顔で言い訳する。
(ひとりでいたいだけ)とは言わない。
だから、コロナのステイ・ホームというスローガンも私にしてみれば、通常の生活をしなさい、と言われているに過ぎないのだ。
ただ、マスクだけはどうしても慣れることが出来ず、店舗に入場する時以外の外歩きでは外している。ヘルペス悪化したせいもある。
相方が仕事のことで、たぶん人間関係だと思うが悩んでいて元気がない。時々泣いている。慰めようがない。こんなとき私はオロオロしてしまい、何ひとつ力になれない。私も泣きたくなる。
相方の不調に引きずられるようにして、今の私は情報を拾う作業に疲れている。SNSを覗いても一言も呟かなくなってしまった。
つまり、個人的生活はそれどころではなくなっている。
共鳴してしまった私は悲しみを受け入れる。
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